『ハロー・レディ!』は、とにかく主人公・成田真理に尽きる作品だった。
自分の目的に向かって揺るがず突き進む姿に、プレイするほど引き込まれていく。
この記事では、実際にプレイした感想を中心に、作品の魅力や気になった点を紹介していきます。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ハロー・レディ! |
| ブランド | 暁WORKS |
| ゲームジャンル | 新ノーブル学園ADV |
| ジャンルタグ | お嬢様・令嬢、メイド、ハーレム、バトル、学園もの、近未来 |
| シリーズ | ハロー・レディ! |
| ダウンロード版配信開始日 | 2014年12月19日 |
| ダウンロード版対応OS | Windows 8.1 |
| 原画 | さえき北都 |
| シナリオ | 日野亘、衆堂ジョオ |
| ボイス | あり |
| 声優 | 梅咲チャーリー、桜坂かい、お代官さま、海原エレナ、奏雨、北見六花、木ノ下とまり、桐谷華、黒瀬鷹、深川緑、月黒斗夜、野☆球、遥そら、水崎来夢 |
あらすじ

舞台は、世界中から優れた若者を集め「ノーブル」として育成するエリート学園「天河ノーブル・スクール」。
学園の頂点には〈クラウン〉と呼ばれる5人の少女たちが君臨している。
ある日、〈クラウン〉の筆頭・音無朔がテロリストに襲撃されたとき、彼女を救ったのは見知らぬ男だった。
その名は成田真理――6人目の〈クラウン〉として招かれた、唯一の男性にして転校生。
しかし成田は、学園の秩序に真っ向から反旗を翻す。
自らの「意志」を掲げ、気高き少女たちの前に風を巻き起こす。
彼が学園に来た本当の目的とは何なのか――出逢いと衝突の物語が幕を開ける。
主要キャラクター紹介

成田 真理(なりた しんり) CV:梅咲チャーリー
本作の主人公で、〈クラウン〉唯一の男性メンバー。
謎めいた過去と圧倒的な実力を持ち、学園の秩序に堂々と異を唱える。
何ものにも揺るがない強い意志の持ち主で、まるで世界が自分を中心に回っているかのように振る舞う。
その一方で、美しい女性の胸をこよなく愛するという、とんでもない一面も。
この〈スクール〉には、ある目的を持ってやって来た。
音無 朔(おとなし さく) CV:遥そら
〈クラウン〉の筆頭であり、全学生の頂点に立つ少女。
気高く誇り高い性格で、学園の秩序と正義を背負っている。
成田とはエスコート・パートナーとして行動を共にするが、その生き方は正反対。
自由奔放な成田の存在が、なぜか気になって仕方がない。
桂木 空子(かつらぎ そらこ) CV:水崎来夢
〈クラウン〉の会計を務める7回生で、朔の親友。
男装をしているが中身は乙女で、困っている人を放っておけない世話焼きな性格。
学園の秩序に異を唱える成田にも、〈クラウン〉でありながら分け隔てなく接する心優しい少女。
赤人 珠緒(あかひと たまお) CV:北見六花
〈クラウン〉の最新メンバーで総務担当の6回生。
元ヤンキーで口が荒っぽく、実家に伝わる古武術を修めた天才格闘少女。
成田とは初対面から激しく反発し合うが、根っこは仲間想いの熱い性格をしている。
鷹崎 エル(たかざき える) CV:桜坂かい
〈クラウン〉最年少の5回生で、書記担当。
冷静沈着でほとんど無表情、自称「〈クラウン〉一の策士」。
朔のことが大好きで、朔に歯向かう成田とは当然ながら相性最悪。
表情を変えずに毒舌を放つ、かなりの変わり者。
兜山 美鳥(かぶとやま みとり) CV:木ノ下とまり
〈クラウン〉の副会長を務める7回生。
名家の跡取り娘で、楚々とした振る舞いが生まれついてのお嬢様そのもの。
成田の強い意志と実力を認めており、〈クラウン〉の中でもその力を高く評価する人物。
菱吾 森(ひしあ もり) CV:海原エレナ
成田に付き従う侍女(メイド)。
口が悪く主人を主人とも思わない発言が多いが、成田のことは深く敬愛している……多分。
掃除から会社経営まで何でもこなす万能メイドで、やりとりのテンポが最高に面白い。
感想1:とにかく主人公・成田真理がかっこいい

この作品の最大の魅力は、間違いなく主人公・成田真理。
自分の目標に向かって一切ブレることなく突き進む姿が、本当にかっこいい。
プレイしているうちに、どんどん成田という男に惹かれていった。
最初は「なんだこいつ」と思うような尊大な振る舞いも、彼の過去や信念を知るにつれて意味が変わってくる。
強い意志を持って行動し続ける姿に、気づけば完全に心を掴まれていた。
そして、そのかっこよさとは裏腹にぶっ飛んだ言動がめちゃくちゃ面白い。
豊満な胸への執着は本気だし、地の文まで堂々と偉そうなのがもう笑えて仕方ない。
シリアスな場面とのギャップがすごくて、何度も声を出して笑ってしまった。
本作は主人公にフルボイスがついているのも大きなポイントだと思う。
梅咲チャーリーさんの演技が成田のキャラクターに完璧にハマっていて、テキストだけでは伝わりきらない魅力を何倍にも引き上げている。
ボイスありでこそ光る主人公だった。
感想2:芯のあるヒロインたちと、ぶつかり合う関係性が刺さる

ヒロインたちも非常に魅力的で、ただ可愛いだけの存在じゃない。
それぞれに陰の部分を抱えていて、表面的な華やかさの裏に芯の強さがある。
特に良かったのは、成田とヒロインたちの関係性の描き方。
最初はぶつかり合い、反発し、それでも互いを認め合っていく過程にすごく引き込まれた。
一方的に惹かれるのではなく、対等にぶつかり合うからこそ生まれる感情の説得力がある。
〈クラウン〉として学園の秩序を守ろうとするヒロインたちと、それに真っ向から異を唱える成田。
立場も信念も違う者同士が、それでも惹かれ合っていく展開は、この作品ならではの味わいだった。
感想3:シナリオは面白い、だからこそ足りない部分が惜しい

シナリオ自体は面白かった。
物語の根幹にある復讐劇としての構成はしっかりしているし、ルートを進めるごとに真相が見えてくる展開は読み応えがある。
テンポも良くて、先が気になってどんどん読み進めてしまう吸引力があった。
ただ、面白いからこそ設定の詰めの甘さが気になってしまう。
世界観や異能の仕組みについて、もう少し掘り下げてくれたらもっと没入できたと思う。
物語の骨格は良いのに、肉付けが足りないような印象が残った。
特にラストの展開はちょっと雑に感じた。
終盤まで積み上げてきたものに対して、結末がやや駆け足になっている。
もう少し丁寧に着地していれば、印象はかなり変わっていたはず。
面白いのは間違いない。
でも、面白いゆえに足りない部分が惜しい――そんな作品だった。
名作になれた可能性は確実にあったと思うだけに、もどかしさが残る。
感想4:「主人公ゲー」の代名詞と呼べる一作

プレイを終えて改めて思うのは、やっぱりこの作品は主人公がすべてだということ。
ヒロインも魅力的だし、シナリオも良い。
でも、何度振り返っても真っ先に思い浮かぶのは成田真理の姿。
彼の信念、生き様、そしてあのぶっ飛んだ日常のギャップ。
プレイヤーとして最も長い時間を共にする主人公が魅力的だと、作品全体の評価が引き上がる。
本作はまさにその好例で、成田真理という主人公に出会えたこと自体が、プレイした価値だった。
Q&A(作品について気になるところ)

Q. 序盤のセクハラ描写がきついって聞いたけど大丈夫?
A. 正直、序盤の成田のセクハラ描写はかなり濃い。
ここで合わないと感じる人もいると思う。
ただ、そこを乗り越えると物語の本筋が動き出すので、少し我慢してみてほしい。
Q. 攻略順はある?
A. 攻略順はある程度決まっている。
ルートが進むにつれて物語の核心に近づく構成になっているので、自然な流れで楽しめる。
BADENDに入ることもあるが、ヒント付きの寸劇が用意されている親切設計。
Q. ファンディスク(FD)もある?
A. 本作にはFDが存在し、本編では描かれなかったキャラクターの掘り下げが追加されている。
気に入ったなら一緒に手に取るのがおすすめ。
Q. どんな人に刺さる作品?
A. 信念を持った強い主人公が好きな人、異能バトル×学園ものが好きな人にはかなり刺さると思う。
逆に、主人公のクセの強さが合わない場合は評価が大きく分かれる作品でもある。
まとめ

良かったところ
- 主人公・成田真理のキャラクターが圧倒的に魅力的
- ぶっ飛んだ言動とシリアスのギャップが面白く、何度も笑える
- 主人公フルボイスの演技が素晴らしい
- ヒロインたちも芯が強く、成田との関係性がしっかり描かれている
- ルートを進めるごとに物語が深まる構成
- テンポが良く、先が気になって読み進めてしまう
気になったところ
- 設定や世界観の掘り下げが物足りない
- ラストの展開がやや雑で、駆け足感がある
- 面白い骨格があるだけに、もう一歩の肉付けが欲しかった
おすすめできる人
- 信念を貫く強い主人公が見たい人
- 異能バトル×復讐劇のシリアスな展開が好きな人
- キャラクターの魅力で作品を楽しめる人
向かない可能性がある人
- 主人公のクセの強い言動が合わない人
- 設定や世界観の緻密さを重視する人
- 恋愛描写のボリュームを求める人
主人公ゲーという言葉がこれほど似合う作品も珍しい。
成田真理という男の生き様を見届けたいなら、ぜひ手に取ってみてほしい。










コメント