父の足跡を追って巨大な塔に挑む少女と、彼女を支える古物商の青年。
仲間と共に少しずつ成長していく王道ファンタジーなんだけど、風呂敷を広げたまま終わってしまう惜しい作品だった。
この記事では、『キュリオディーラー』をクリアした感想をまとめていく。
作品情報
| タイトル | キュリオディーラー |
| ブランド | AXL |
| ダウンロード版配信開始日 | 2018年10月19日 |
| ダウンロード版対応OS | Windows 7 / 8 / 10 |
| 原画 | 瀬之本久史 |
| シナリオ | 長谷川藍 |
| ボイス | あり |
| ゲームジャンル | アドベンチャー |
| ジャンルタグ | お姫様 / 女戦士 / バトル / ファンタジー / デモ・体験版あり |
| 声優 | 青山ゆかり / O・シコルスキー / 桐野侑未 / 事務台車 / 田之上鶯 / 千葉彦星 / 猫村ゆき / 桃井穂美 / 柚原みう |
あらすじ

舞台は「塔の街ラージャスタン」。
古代文明が作ったとされる、天に届くほど巨大な塔がそびえ立つ街だ。
塔の中には現代では原理すら分からない機械や道具が眠っていて、それらは一つ一つが大金になるお宝。
ただし、塔の中には侵入者を排除しようとするロボットたちが徘徊している。
そんな危険な場所からお宝を持ち帰るのが「冒険者(アッパード)」の仕事だ。
主人公ローワンは、この街で古物商を営む青年。
冒険者が持ち帰ったお宝を修理したり、鑑定して値付けするのが仕事だ。
街一番の凄腕だった祖父が亡くなり、店を継いだものの、先代のようにはいかず悩む日々を送っていた。
そんな彼のもとを訪ねてきたのは、大きな剣を背負った少女リナリア。
その剣は、かつて塔の最上層まで登り、そのまま帰ってこなかった伝説の冒険者――彼女の父が持っていたS級のお宝だった。
父がなぜ帰ってこなかったのかを知るため。
いつか父が見た景色を自分の目で見るため。
少女は最高峰の冒険者を目指すと言う。
そんな無謀で無茶な少女の夢を叶えるため、主人公が奮闘する冒険者育成物語が始まる。
キャラクター紹介

リナリア・ヴィーナ(CV:猫村ゆき)
メインヒロイン。
遠方の小さな村から、母の死をきっかけにラージャスタンへやってきた冒険者志望の少女。
父の遺品である大剣(本人は「ルドくん」と呼んでいる)をいつも背負っている。
父の後を追い、塔の頂上を目指す。
カリン・サリンダ・ラージャスタン(CV:桐野侑未)
塔の国ラージャスタンの「王様」の娘、つまりお姫様。
とはいえ、ラージャスタンが国になったのはほんの20年ほど前の話。
普通のお姫様とはずいぶん違う庶民的な雰囲気で、本人も自分がお姫様だと気づいたのは10歳くらいの時だったという。
それ以来、全力で「お姫様らしく」振る舞おうとしている。ちょっとおバカ。
ミラビリス・タウス(CV:青山ゆかり)
主人公の古物商で働く、妹のような存在。
家事炊事だけでなく店の経理も担当していて、主人公も頭が上がらないことがしばしば。
子供の頃に主人公の家に引き取られ、恩返しのために働いている。
主人公を「祖父のように立派な男にしなければ」と思っていて、なにかと手厳しい。
バーベナ・ディルルバ(CV:桃井穂美)
超マイナーな宗教「ヴァナ・カーマ」教を布教するためにやってきた祭司(自称・超優秀)。
「人間は食べて呑んで眠って子供をたくさん作れ」という教義のため、遠くの国では邪教扱いされて追い出されたりもしている。
強欲で身勝手、酒癖が悪くすぐ調子に乗る。
ネメシア・コール(CV:柚原みう)
冒険者ギルドの受付嬢。夜はギルドが経営する酒場の給仕もしている。
そこそこ可愛くてスタイル抜群、いつも笑顔で優しい、冒険者たちの心のオアシス的存在。
本人は結婚して引退したいのだが、なぜか男に縁がない。
感想
感想①:仲間と一緒に成長していく王道展開が良い

ファンタジー設定が好きだし、仲間を育てながら少しずつ成長していく話が好きなので、この作品の方向性はすごく刺さった。
主人公ローワンは冒険者として優秀で、塔の知識も豊富。
だから未熟なリナリアたちをサポートする立場になるんだけど、その「支える側」という立ち位置が良かった。
主人公が無双するんじゃなくて、仲間の成長を見守りながら、自分も影響を受けて変わっていく。
この関係性が心地よかったんだよね。
感想②:キャラとAXLらしい会話が良い

キャラクターは個人的に好きだった。
メインヒロインの3人はそれぞれ方向性が違っていて、どのルートも退屈しない。
なにより日常の会話が面白いし、AXLらしい会話・やり取りが良かったんだよね。
日常パートの掛け合いにテンポがあって、読んでいて楽しい。
シナリオ自体も良かったし、キャラ同士の関係性がしっかり描かれているから、冒険パートにも感情移入しやすかった。
感想③:風呂敷を広げたまま終わる不完全燃焼感
ここからが本題なんだけど、この作品は面白いのに不完全燃焼なんだよね。
塔がメインの話なのに、結局頂上まで登らない。
「塔の謎」も解明されないまま終わってしまう。
風呂敷は広げられたまま、謎を残して終わっている感じ。
シナリオ・設定・キャラのどれも良い方なのに、作品として中途半端なのが本当に勿体ない。
すっごく惜しい作品だと思った。
感想④:ボリューム不足は事情があるのかも
全体的にボリュームが短めで、ヒロインも3人しかいない。
AXLの作品としてはかなりあっさりした部類に入ると思う。
実は、原画担当の瀬之本久史氏がこの作品を最後にAXLを離れていて、ブランドとしても実質的に最後の作品になっている。
ボリューム不足や伏線未回収は、そういった事情が関係しているのかもしれない。
もっと時間と予算があれば、塔の頂上まで描いて、謎もきちんと回収して……という完全版が見られたのかな、と思うと切なくなる。
補足情報(Q&A)

Q. Windows 10 / 11で動作する?
公式の対応OSはWindows 7 / 8 / 10となっている。
Windows 11での動作は公式には保証されていないが、基本的に動作したという報告が多い。
Q. プレイ時間はどれくらい?
AXLの作品としては短めのボリューム。
ヒロインが3人ということもあり、全ルートクリアまでそこまで時間はかからない。
Q. 続編や完結編はある?
現時点では発売されていない。
原画担当の瀬之本氏がAXLを離れたこともあり、続編が出る可能性は低いと思われる。
まとめ

良かったところ
- 仲間と協力して塔を攻略していく冒険感
- キャラ同士の掛け合いが面白い
- AXLらしい会話・やり取りが楽しめる
- 各ルートで方向性が違うので飽きない
気になったところ
- 風呂敷を広げたまま謎を残して終わる
- ボリュームが少なめ
- 作品として中途半端で不完全燃焼
こんな人におすすめ
- ファンタジー世界観が好きな人
- 仲間と成長していく話が好きな人
- AXLの作品が好きな人
こんな人には向かないかも
- 伏線がきっちり回収される話が好きな人
- 長編でじっくり楽しみたい人
- 物語が完結しないと気になる人
シナリオ・設定・キャラのどれも良い方なのに、不完全燃焼で終わってしまう惜しい作品だった。
面白かったのは間違いないんだけど、「もっと見たかった」という気持ちが残る。
AXLの実質ラスト作品として、きちんと完結した姿を見たかったな……というのが正直な感想だ。
『キュリオディーラー』を遊ぶなら

ボリュームが短めなので、単品で購入するよりもお得な方法がある。
FANZA 遊び放題を使えば、月額料金で『キュリオディーラー』を含む多数のタイトルがプレイし放題。 サクッとクリアできる本作との相性は良いと思う。
また、AXLパックというセット版もあり、AXLの他作品とまとめて購入できる。 AXLの作品が気になっている人は、こちらもチェックしてみてほしい。
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