幼馴染4人の家をローテーションで泊まり歩く、はしご生活恋愛ADV。
めちゃくちゃ面白かった。
頭のおかしいキャラたちのドタバタに腹を抱えて笑い続けて、気づけば全クリしていた。
「とにかく笑えてキャラが可愛い」を全力でやり切った一本だと思う。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | かりぐらし恋愛 |
| ブランド | ASa Project |
| 発売日 | 2018年3月30日(パッケージ版) |
| DL版配信開始日 | 2018年5月25日 |
| 対応OS | Windows 10/11 日本語版 |
| ゲームジャンル | はしご生活恋愛ADV |
| ジャンルタグ | コメディ、幼なじみ、恋愛、ハーレム、家庭、同棲 |
| 原画 | 冬壱もんめ、結城リカ、夕凪セシナ |
| シナリオ | 八日なのか、天都、言川紺 |
| 音楽 | OdiakeS、山下航生、rian、朝霧はやと |
| ボイス | あり(主要キャラのみ) |
| 声優(メイン) | 歩サラ(桜木橋 理兎)、花澤さくら(荒波 杏)、くすはらゆい(新妻 ひより)、鹿野まなか(世計 絢花) |
| 声優(サブ) | 北見六花(世計 丸)、花音さつき(世計 弾)、春河あかり(世計 茉莉花)、天然才(世計 龍之介)、緑栞夏(新妻 みより)、遠野そよぎ(臼島 奈々子)、平マサル(荒波 惣時)、京楓(荒波 透子)、鬼龍院アキラ(飯豊 智彦) |
| レーティング | 18禁(ソフ倫審査済み) |
| 価格 | DL版 8,454円(税込) |
| その他 | PS4/PS Vita版あり(2019年2月21日発売、エンターグラム。2025年10月1日販売終了)。2026年3月26日にSteam FHDリマスター版配信予定(Kagami Games、英語/繁体字中国語/簡体字中国語対応) |
DL版購入ページ(FANZA)|ASa Project公式サイト
あらすじ

主人公の瀬戸田 拓真は、幼い頃に暮らしていた町に戻ってきた。
念願の一人暮らし。 編入試験にも受かって、あとは昔の家で新生活を始めるだけ。
……のはずが、その家は完全に廃墟になっていた。
住むところがない。お金もない。
途方に暮れる拓真に手を差し伸べたのは、かつての幼馴染たちだった。
「しばらくの間、うちらの家に順番で泊まればいいじゃん」と。
こうして幼馴染4人の家を2日ずつローテーションで泊まり歩く、奇妙な“はしご生活”がスタートする。
どのお泊まりも面白すぎる

泊まる家が変わるたびにまるで空気が変わるのがずるい。
理兎の家は一人暮らしだから静かで、二人きりの同居感がある。
ひよりの家に行くと、テンション高めの母・みよりがいて、毎回何かしら爆弾が炸裂する。
絢花の家は……もう説明するより体験してほしいんだけど、家の面々が全員ヤバい。
杏の家は、父親がひたすら苦労していて微笑ましい。
この振れ幅がいいんだよね。 同じ日常の繰り返しなのに退屈しない。
しかも2日ごとのローテーションっていう長さが絶妙。
1日だとキャラとの距離が縮まる前に次の家に行っちゃうし、3日だと間延びする。
「ちょうど居心地が良くなってきたところで別の家に行かなきゃいけない」っていう、あのもどかしさ。
次の周回で同じ家に泊まるのが待ち遠しくなる。
見る分に一番カオスなのは間違いなく世計家。
でも実際に泊まりたいかって聞かれたら、新妻家がいい。
和風喫茶で茶を飲みながら、あの母娘の掛け合いを見たい。
ぶっ飛んだキャラたちのノリが最高

家の面々がヤバすぎる
この作品でボケの主役を張っているのは、実は攻略キャラよりもその身内だったりする。
世計家は全員ヤバい。
娘を溺愛しすぎて主人公に殺意を向ける父。
男というだけで消臭スプレーを噴射してくる母。
姉大好きで主人公を敵視する妹。
1日3回のセルフプレジャーが日課の弟。
こんな家に泊まるなんて正気の沙汰じゃないんだけど、見ている分にはめちゃくちゃ笑える。
新妻家の「みより」も強烈。
ひよりの母で未亡人なのだが、主人公に全力で迫ってくるテンションモンスター。
でもこの人、ただのおふざけキャラじゃないんだよね。
ひよりの話の終盤で見せる表情には、ちょっとグッとくるものがあった。
荒波家は一見まともに見えるけど、母の透子が杏以上のぐうたらで、父の惣時がひたすら苦労しているのがおかしい。
「うちの娘と結婚してくれ」と主人公にアピールしてくる惣時の必死さ。 なんとも言えない味がある。
主人公がちょうどいい
ここのメーカーって主人公のクセが強すぎてキツいときがあるんだけど、この作品の拓真はちょうどいい塩梅。
ボケもツッコミもこなせるし、女の子たちや身内の暴走にも動じない。
かといってただの鈍感系でもなく、好意に気づいた上で空気を読める。
個性がないわけでもない。 ちょうどいいくらいのクセ。個人的には好き。
『恋愛0キロメートル』『アッチむいて恋』との違い
アサプロはこれまでパロディやメタネタ全開のバカゲー路線で知名度を上げてきた。
一方で「共通は最高だけど個別がイマイチ」「無駄にシリアスを入れてガッカリ」って声もつきまとっていた。
『かりぐらし恋愛』は、その弱点をかなり克服した作品だと思う。
無理なシリアス展開もゼロ。
パロディの量は過去作より控えめだけど、代わりにキャラ同士の掛け合い自体の精度が上がっている。
追ってきた人なら「角が取れた」「丸くなった」と感じるかもしれない。
でもその分、萌えとドタバタの配分がちょうどよくなった。
入門編としても、従来ファンにとっても”当たり”の一本だと思う。
各キャラの感想
好きな順番は、ひより > あやか > りと > きょう。
ひよりがダントツ。ぶっちぎりで好き。
⚠️ 以下、各キャラの雰囲気に触れますが、核心的な展開・結末のネタバレは避けています。
ひより — 変顔とボケだけじゃないぜ!

アサプロの変顔枠。 通称、鳥頭のアホ。
ボケとツッコミ両方こなせて、彼女が登場すると一気に場が明るくなる。
でもね、付き合いだすと全然違う顔を見せてくるんだよね。
普段はアホなことばっかり言ってるのに、ふとした瞬間に照れたり、乙女な一面を覗かせたり。
このギャップがたまらなく可愛い。
明るい性格だからイチャラブもカラッとしていて、重くないのにちゃんと満たされる。
共通から気になっていたんだけど、主人公とお揃いのパジャマを着ているのがいいよね。
そしてみよりとの親子関係。
ここで描かれる母娘の絆は、この作品で一番心に残った。
バカ騒ぎ全振りの作品だと思っていたのに、ここで温かい気持ちにさせられるとは。
ひよりとみよりが揃ったときの爆発力はすごいし、それでいて根底にある家族の絆がしっかり見える。 それもあって一番好きなキャラ。
くすはらゆいの演技も文句なし。
Wikipediaによると、ディレクターの天都はげっちゅブログで「バカ全振りのキャラだからこそ、しっかり演技力のある声優にお願いしたかった」という趣旨のコメントを残している。
まさにこの声あってのひよりだと感じた。
あやか — 毒舌むっつりと暴走一家

清楚な優等生に見えて、実は毒舌でむっつり。
このギャップが好き。メガネも似合っている。
ただ、あやかの物語の主役は正直、家の面々だった。
娘を溺愛する父、潔癖すぎる母、ヤンデレシスコンの妹、オナニーモンスターの弟。
もう全方位から攻撃が飛んでくる。
命の危険を感じるレベルのハラハラが、ちゃんとお笑いとして成立しているのがすごい。
一番泊まりたくはないけど、見る分には一番楽しい家庭。
絢花本人の可愛さが周りの強烈さに押されがちなのはちょっともったいないけど、これはこれで楽しい。
りと — 一番キャラゲーらしいイチャラブ同棲

4人の中で唯一の一人暮らし。
だから身内のドタバタがなくて、主人公との二人きりの生活がメインになる。
最初はツンツンしていたのに、打ち解けてからはかなりデレる。
独占欲が強くて手をつなぎたがるところとか、純粋に可愛い。
他の子を攻略中でも隠しきれない好きオーラを出しているのが微笑ましい。
一方で、同居人がいないぶんワチャワチャ感は控えめ。
このゲームの持ち味を楽しみたいなら少し物足りないかもしれないけど、落ち着いたイチャラブが好きならハマると思う。
きょう — おっぱいだけの女?でもちゃんと魅力がある

正直に言おう。おっぱいだけの女である。
作中でも堂々とそう呼ばれている。
学園ではしっかり者のお姉さんに見えるのに、実態はぐうたらを極めた自堕落キャラ。
家事はできない、部屋は汚い、何もしない。
でも、付き合い始めて恋愛が進むと少しずつ変化が見える。
劇的に成長するわけじゃない。最後までぐうたらのままだ。
けど、それがきょうらしさでもある。
ダメなまま愛されるって、なんだかんだ引力がある。
父の惣時が「娘と結婚してくれ」と懇願してくるのが面白すぎて、親子込みで印象に残るエピソードになった。
本当に苦労してるんだろうなこの人……。
気になったところ

良いところだらけの作品だけど、いくつか気になる点も。
恋愛の過程がちょっと急
居候生活を2〜3周する間に、もう女の子たちから好意を感じる。
主人公側が相手を好きになる描写も若干薄めで、「え、もう付き合うの?」と感じる場面はあった。
4人の家を2日ずつ回る居候生活に尺を取られるから、特定の子との恋愛描写に割ける時間がどうしても限られる。
この設定が作品最大の武器なんだけど、恋愛の深まりを描くには不利に働いている部分がある。
ドタバタの楽しさを取るか、恋愛の丁寧さを取るか。ここは好みが分かれるところだと思う。
起伏が少ない
シリアス展開は一切ない。
ストレスフリーなのは長所だけど、20時間のプレイを通じて感情の振れ幅が一定だから、後半でノリに慣れてくるとダレる可能性はある。
シナリオごとの温度差
ひよりが飛び抜けていた分、他との差は感じた。
特にりとは唯一の一人暮らしで、居候コンセプトの恩恵を受けにくい。
イチャラブとしては悪くないけど、この作品の中だとやや地味に映る。
ただ、どれも「つまらない」というレベルではない。
あくまで比較した場合の話で、単体で見れば十分楽しめるクオリティだった。
Q&A

Q. プレイ時間はどれくらい?
ErogameScapeのデータ(2026年3月時点)によると中央値は約20時間。
テキストを読むスピードにもよるけど、15〜25時間が目安になると思う。
Q. おすすめの攻略順はある?
特に決まった推奨順はない。好きな子から攻略して問題なし。
個人的には、ひよりを最初にやると満足度が高い。 りとをラストに持ってくると王道感がある。
Q. ギャルゲー初心者でも大丈夫?
むしろ初心者にこそ向いている。
シリアス要素がなく、キャラ同士の掛け合いを楽しむ作品だから、気軽にプレイできる。
Q. ASa Project初プレイだけど大丈夫?
大丈夫。過去作との繋がりはないし、このメーカーの中でもクセが少なくて入りやすい部類。
ギャグと萌えの配分が良いので、入門としても最適だと思う。
Q. Steam版は出る?
2026年3月26日にKagami GamesよりSteam FHDリマスター版が配信予定。
英題は「Karigurashi Ren’ai: Living on Borrowed Love」で、1920×1080のフルHD画質にアップグレードされている。
英語・繁体字中国語・簡体字中国語に対応。
まとめ

良かったところ:
- 泊まり歩きのコンセプトが抜群に面白く、最後まで飽きさせない
- 攻略キャラだけでなく身内の個性が強烈で、どの家に泊まっても笑える
- ギャグと萌えのバランスがASa Project作品の中でも屈指
- 主人公のクセが適度で不快感がない
気になるところ:
- 恋愛の過程が急で、主人公が相手を好きになる描写が薄め
- 全編ドタバタ中心で起伏が少なく、後半で慣れが出る可能性
- シナリオによっては身内のキャラに攻略キャラの存在感が押される
おすすめできる人: ギャグ重視の明るいギャルゲーが好きな人、幼馴染モノが好きな人、ストレスなくプレイしたい人、アサプロ入門を探している人
向かない人: 恋愛の過程や感情の掘り下げを重視する人、シリアス展開や起伏のあるストーリーを求める人
ErogameScapeでは中央値79点・データ数722件(2026年3月時点)、FANZAでは4.4点・26件(同時点)と安定した高評価を得ている作品。
「笑える」「キャラが可愛い」「テンポがいい」——この3つが揃ったラブコメを探しているなら、間違いなく候補に入る一本。
ひよりと過ごした日々の楽しさと家族の温かさ。
あやかの家で味わった命がけの居候体験。
きょうの家で見た、ダメ人間なのに憎めない不思議な引力。
りとと二人で過ごす穏やかな同棲の日々。
4つの家で過ごした”はしご生活”は、どれも忘れがたい体験だった。
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