近未来の日本を舞台に、ボディーガードとお嬢様たちが繰り広げる学園アドベンチャー「暁の護衛」。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」で知られる衣笠彰梧がシナリオ、トモセシュンサクが原画を担当した本作は、キャラの魅力と会話のテンポの良さで多くのファンを獲得しました。
最強主人公が大暴れするバトル要素と、腹筋崩壊レベルのギャグが融合したこの作品。
この記事では、「暁の護衛」のあらすじや魅力、気になる点まで詳しくレビューしていきます。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | しゃんぐりら |
| ジャンル | お嬢さまお守りAVG |
| 配信開始日 | 2010年1月22日 |
| 対応OS | Windows XP/Vista |
| 原画 | トモセシュンサク |
| シナリオ | 衣笠彰梧 |
| 声優 | 大波こなみ、大花どん、如月葵、榊原ゆい、成瀬未亜 |
| シリーズ構成 | 三部作の第1作目 |
あらすじ

舞台は近未来の日本。警察機関が麻痺して、犯罪が蔓延する荒廃した社会。
そんな世界で、優秀なボディーガードを育成する「憐桜学園」に主人公・朝霧海斗が入学する。
厳しい訓練期間を経てボディーガードの仲間入りを果たした海斗。でも、彼だけは新たな門出に胸を弾ませていなかった。始業式の日、海斗は退学届を提出しようとしていた。
しかし、一人の少女との出会いが彼の運命を変える。
「気に入ったわ、喜びなさい」
傲岸不遜な態度で告げる少女・二階堂麗華。彼女との出会いをきっかけに、海斗は「守りたい」という感情を初めて抱くことになる。
最強の実力を隠し持つ主人公と、個性豊かなお嬢様たち。笑いあり、バトルありの学園生活が幕を開ける。
総評

評価:★★★★☆(3.8/5.0)
「暁の護衛」は、キャラの魅力と会話の面白さに全振りしたキャラゲー。
とにかく掛け合いのセンスが光ってる。ボケとツッコミのテンポが絶妙で、思わず声を出して笑っちゃう場面が何度もあった。
ただ、三部作の1作目という位置づけもあって、シナリオ面では物足りなさを感じる部分も。伏線を張りつつも回収は続編に持ち越しという構成なので、単体だと消化不良になりやすいかな。
笑えて萌えるキャラゲーとしては高水準。ただし、重厚なシナリオを求める人には向かないかも。
じゃあ、具体的な良いところと気になる点を見ていこう。
良いところ

キャラ同士の掛け合いが最高に面白い
本作の最大の魅力は、なんといってもキャラクター同士の会話。
特にメイドのツキとの漫才は必見!
目と目を合わせるだけでネタが成立するレベルの絶妙な掛け合いは、読んでて全然飽きない。
主人公・海斗をひたすら振り回すツキ。
毒舌全開で攻めてくる麗華。
意外とボケに回る彩。
どのキャラとの会話も面白くて、ワイワイしたやり取りで何度も笑わされた。
個人的には、尊とツキとの掛け合いが特に好き。
このふたりが主人公と絡むと確実に笑わせてくる。
主人公がめちゃくちゃカッコいい
「やれやれ系最強主人公」の代表格といえる海斗。
普段は不真面目で無愛想、成績も下の下。
でも実際は手を抜いてるだけで、本気を出せば誰にも負けない実力を持ってる。
喧嘩や銃撃戦で一切ブレず、余裕たっぷりに状況をさばく姿は爽快感抜群。
強い・面白い・賢い・カッコいいと四拍子そろった主人公なんですよね。
ただの暴力キャラじゃなくて、信念と内面の葛藤も抱えてるのがポイント。
ヒロイン全員が魅力的
麗華、彩、妙、ツキ、神崎と、攻略対象となるヒロインは全員個性的で可愛い。
容姿端麗だけど毒舌家の麗華、おっとりしてるようで意外とボケる彩、バカの称号を欲しいままにする妙。
誰かしら好みのキャラが見つかるはず。
個人的には麗華とたえが好き。
次点でツキと神崎かな。
キャラ自体はどのヒロインも魅力的だから、これはシナリオの好みによる差だと思う。
(おバカきゃらが好きなのもあるけどね!)
シリアスとギャグのバランスがいい
コメディ要素が強い本作だけど、シリアスパートもちゃんとある。
近未来の荒廃した社会という設定を活かした独特の世界観と、痛快なキャラクター同士の掛け合い。
この緩急のバランスが絶妙で、エンタメとしての完成度は高い。
パロディネタも豊富で、懐かしいものから知らないものまで会話の節々に散りばめられてる。
元ネタを探すのも楽しいかも。
ここまでが良いところ。
次は気になる点を見ていこう。
気になる点・惜しいところ

個別ルートが薄い
共通ルートまでは信じられないくらい盛り上がるんだけど、各ヒロインのルートに入ると急にトーンダウンしちゃう。
「えっ、もう終わり?」って感じる場面が少なくなかった。
特に彩ルートはびっくりするくらいサラッと終わる。
麗華ルートは比較的しっかりしてるだけに、姉妹でこの差は何なの?って言いたくなるレベル。
恋愛描写も「いつの間にか両思いになってる」感が否めない。
主人公がヒロインを好きになる過程がわかりづらい部分があった。
続編前提のボリューム
三部作の1作目ということもあって、伏線を張りまくって風呂敷だけは広げつつ、ほとんど回収されないまま終わる。
単体で評価すると、序盤の盛り上がりに対して終わり方があっさりしすぎる構成。
シリーズ全体を追う覚悟がないと、消化不良になる可能性が高い。
「これ元からシリーズ展開するつもりだったでしょ」って思えるような終わり方なんですよね。
ルートによって完成度に差がある
麗華ルートとツキルート、たえルートは丁寧に作られてる印象だけど、他のルートは描写不足を感じる。
プレイ順序も重要で、麗華ルートを先にやっちゃうと、他のルートがすっごい物足りなく感じる。
これは個人的にも失敗だった。
攻略順には気をつけたほうがいいかも。
では最後に、この作品が向いている人・向いていない人をまとめていこう。
向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ
- キャラゲーが好きな人
- ギャグ・コメディ重視の作品を求めてる人
- 最強主人公が活躍する話が好きな人
- 掛け合いの面白さを重視する人
- 続編も含めてシリーズで楽しむ気がある人
- 「よう実」の衣笠彰梧作品が好きな人
おすすめしない人
- 重厚なシナリオを求める人
- 恋愛描写を丁寧に見たい人
- 単体で完結する作品が好みの人
- サブヒロインのルートも充実してほしい人
まとめ
「暁の護衛」は、テンポの良い展開、キレのあるギャグ、爽快なアクション、そしてカリスマ性のある最強主人公と、エンタメとして必要な要素が詰まった作品。
キャラの魅力と掛け合いの面白さは文句なしの高水準。特にツキとの漫才は本作最大の長所といえる。
ただ、個別ルートの薄さと続編前提の構成には注意が必要。シリーズ全体を追うつもりで購入するのがおすすめ。
気軽に笑えて、それでいてカッコいい主人公を堪能できる。そんなバランスの良さが光る一本だった。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

三部作をまとめてプレイしたい方は「暁の護衛 トリニティ コンプリートエディション」もおすすめ。









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