爆乳だらけのサークルに男がひとり。それだけ聞くとよくある設定だけど、その男が「オリジナルを書けない天才」だったらどうだろう。
DESSERT Softの『WANNABE→CREATORS』は、ワナビーたちの青春ドタバタラブコメADV。
この記事では、全キャラクリア済みの視点でレビューしていく。
作品詳細

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | WANNABE→CREATORS |
| ブランド | DESSERT Soft |
| 発売日 | 2023/05/26 |
| 原画 | 了藤誠仁 |
| シナリオ | 十全 |
| ジャンル | お嬢様・令嬢 / メイド / 巨乳 / 学園もの / ハーレム / 純愛 |
| 販売サイト | FANZA / DLsite |
| 受賞 | 萌えゲーアワード2023 5月月間賞 |
あらすじ

主人公・秋津廉(あきつ れん)は、親に放置された田舎でひたすら引きこもっていた。唯一の逃げ場は二次創作小説。その出来が良すぎて「オリジナルキラー」と呼ばれ、原作者の筆を折る存在として恐れられている。
ある日、現役JKにして天才クリエイターの紫乃宮リア(しのみや りあ)に才能を見出され、彼女の屋敷へ。そこから常磐芸術学園への編入、男子禁制のサークルへの参加と、孤独だった男の世界が胸のデカいワナビー女子たちに一気にこじ開けられていく。
👉 次は実際にプレイした感想をお伝えします。
感想①:前半のシナリオが想像以上にまともだった

正直、舐めていた。
パッケージの爆乳圧から「すぐエロに入る」作品だと思ってプレイを始めたら、最初のHシーンまでが割と長い。しかもその間が退屈じゃない。
テキストがラノベのノリで、パロディがぽんぽん飛んでくる。
ちょろっと映り込むのがネ◯マっぽかったりして、ギリギリの小ネタに笑わされているうちに話がどんどん進む。
で、笑っているうちに気づかされる。
廉が二次創作で原作を超えてしまうのは、才能だけの話じゃなかった。
ひとりぼっちの部屋で寂しさを紛らわすために、人の物語にしがみついていた。
・・・抜きゲーの導入にしては重い。
でもこの重さがあるから、リアが廉を連れ出す展開にちゃんと熱が乗る。
パロディのテンポで読ませておいて、ふとした瞬間に感情を刺してくる。
前半のシナリオが面白いのは、笑いと重さの落差を同じテキストの中で成立させているからだと思った。
感想②:凛音がめんどくさい。最高の褒め言葉として

7人もいると聞いて、正直キャラの区別がつくのか不安だった。
その不安は数時間で消えた。全員ポンコツで、全員肉食。なのにひとりひとり壊れ方が違うから混同しない。傲慢なのに恋愛の話になると途端にバグるのは共通なんだけど、バグり方にちゃんと個性がある。
特に刺さったのが凛音(りんね)。
好きなくせに素直になれない。スランプに陥って、原因を探っていったら廉だった──自分でも気づいてなかった感情が足を引っ張っていたという展開に、めんどくさいなあと思いつつ引き込まれた。
このタイプのこじらせには弱い。
奈々美(ななみ)も予想外で、メイドさんとして甲斐甲斐しいいい人で、まさかこの子が最初のエロパートの相手になるとは。
しかも場所が人の家。攻略順が読めないのも楽しかった。
7人全員を深掘りする構造ではないけど、ポンコツたちが同時にワイワイやっている空気感こそがこの作品の持ち味だと思う。
個別ルートがなくても寂しくならないのは、部室のノリがそのまま恋愛になだれ込んでいるからだった。
感想③:シーン数は少ないが、1回が重い

エロの話をしよう。率直に言うと、7人もいるわりにひとりあたりの濡れ場は少ない。
数で選ぶなら物足りなさを感じるかもしれない。
ただ、1シーンに入ったら簡単には終わらない。2〜3回戦は当たり前の長丁場。了藤誠仁の一枚絵がその時間をしっかり支えていて、差分の切り替わりに引っかかりがないから長く見ていられる。
この密度があるから、回想モードで戻りたくなる。短い場面が10個並んでいるより、腰を据えて浸れる長めの場面が3つあるほうが個人的には好き。
数ではなく密度で勝負するエッチが、自分には合ってた。
まったり楽しめる「軽さ」こそ最大の武器

シリアスになりきらない。ここがこの作品の最大の特徴で、そして最大の長所だと思う。
前半の物語パートの熱さは本物だし、廉の孤独にはちゃんと厚みがある。
でもそこから先は、良くも悪くも軽い。
ポンコツ女子たちとのドタバタが延々と続いて、気づいたら全員落ちている。
隠されたオリジナルの行方も、結局・・・といったまま終わる。
「おれたたEND」ではあるけど、不思議と読後感は悪くない。
こういう人におすすめ
爆乳ハーレムで頭を空っぽにしたい人、十全テキストのキレのあるギャグが好きな人、ワナビーたちの青春にライトな熱さを感じたい人に向いている。
トメフレシリーズが好きなら間違いなく刺さる。続編の『ワナクリ2』やアフターストーリーも出ているので、気に入ったら沼は深い。
こういう人には向かない
個別ルートでヒロインと深く向き合いたい人、エロのボリュームを重視する人には物足りない。
後半の展開の軽さを許容できるかどうかが分かれ目になる。
シナリオの「転」と「結」にしっかりしたカタルシスを求めるなら、別の作品を探したほうがいい。
最後に

ワナビー女子に囲まれるまったりハーレム、興味が湧いたならぜひ触れてみてほしい。
体験版もあるので、まずはテキストの空気感を確かめるのがおすすめ。








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